『オタクはすでに死んでいる』への助走(10)

2010-01-22 - もうれつ先生のもうれつ道場の拾遺みたいな話。 切通理作氏が『オタク論!』の感想を書いているのを見つけた。 『オタク論!』 - 「映画の友よ」ナビ 「納得したところ。なるほどと思ったところ。」「自分も思っていたこと」「あれ?と思ったと…

「斗司夫の青春」「シュンボーの犯罪」

2010-01-24 - 唐沢俊一検証blogT−岡田さんのコメントに対する補足的なエントリ岡田斗司夫によると日本のポピュラー音楽は歌謡曲とアニソンという2つのジャンルに区分されるそうです。東京大学「ノイズ文化論」講義作者: 宮沢章夫出版社/メーカー: 白夜書房…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(9)

『オタク論!』のつづき その1 P.152「マンガと評論・後編」 岡田: 70年代後半に南沙織という美少女アイドルが『少年マガジン』の表紙になったとき、明らかにマンガの消費のされ方が変わった。それまではみんなマンガを読みたくて雑誌を買っていたんだけど…

みぐるしいほど見下したい

読んじゃいましたよ『オタク論!』。 P.198「オタクは死んだ、のか?」より 岡田: みうらじゅんはあんなにオタクなのに、自分のことを決してオタクだとは言わずに、自分の好きなことをどんどんやっているじゃないですか。あれでいいんですよ。彼はどこに逃…

]『オタクはすでに死んでいる』への助走(8)

何事もなかったみたいに更新ある意味ニュースの天才。 - 唐沢俊一検証blog なお、当ブログでは『オタクはすでに死んでいる』の検証を必ずやるつもりだが、どういうわけか知らず知らずのうちに岡田斗司夫の本が手元に集まってきてしまっているので、いずれ岡…

見下すことだけ上手になって

タイトルはつかこうへい『傷つくことだけ上手になって』より。傷つくことだけ上手になって (1982年) (角川文庫)作者: つかこうへい出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1982/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見るなんでつかこうへいかって言うと…

リチャード・ブローティガンとドン・ヴリート

……いや『アメリカの鱒釣り』Trout Fishing in America とキャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンド『トラウト・マスク・レプリカ』Trout Mask Replicaが似てるなとさっき気づいて(今さらか)。両者を関連付けた文は見たことがない。Trout Mask Rep…

植草甚一と唐沢俊一(1)

(1)前段 唐沢俊一検証blog 2009-09-24「ガゼビア工場の秘密」 2009-09-24 - 唐沢俊一検証blog藤岡真さんのコメント(1)09-25 07:19 唐沢俊一は大いなる勘違いをしているのでしょうね。自分の立場、もっと言ってしまえば「分際」というものを全く勘違い…

ロリー・ギャラガーと長州小力

ロリー・ギャラガー 長州小力

加藤和彦さんのことで、思いのほか凹んでいます

ので、岡田斗司夫や唐沢俊一がどうとか考える気に、すぐにはなれません。 以上、報告まで

『オタクはすでに死んでいる』への助走(7)

ポリティカル・コレクトネス 2009-10-02 - もうれつ先生のもうれつ道場 『オタクはすでに死んでいる』への助走(5)―岡田斗司夫が迂闊な書き手であること に於いて岡田斗司夫の無神経さを指摘した。岡田斗司夫は明らかに注意する意思を表明しているのだが、…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(6)

「ノーブレス・オブリージ」拾遺 2009-09-30 - もうれつ先生のもうれつ道場 ↑にて岡田斗司夫解説によるオタク世代論(貴族主義第一世代、エリート主義第二世代、なんだかわからないけれど「萌える」がキーワードっぽい第三世代)と、その際援用された「ノー…

みうらおかだ(付記・唐沢)

10年前にみうらじゅんが取り上げたものを拾う唐沢俊一 http://www.podcasts.jp/episodes/%e7%ac%ac65%e5%9b%9e%e5%94%90%e6%b2%a2%e4%bf%8a%e4%b8%80%e3%81%95%e3%82%93%e3%80%80%e5%89%8d%e7%b7%a8-3664480.html こんな動画:シコウヒンTV 第65回唐沢俊一…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(5)

岡田斗司夫が迂闊な書き手であることオタクはすでに死んでいる (新潮新書)作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/04/15メディア: 新書購入: 17人 クリック: 634回この商品を含むブログ (170件) を見る『青少年SFファン活動小史』で言及した…

]『オタクはすでに死んでいる』への助走(4)

青少年SFファン活動小史 オタクはすでに死んでいる (新潮新書)作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/04/15メディア: 新書購入: 17人 クリック: 634回この商品を含むブログ (170件) を見る岡田斗司夫はオタク世代論を解説する際に難波弘之…

「ホワンポウエルの街」

過日、一瞬だけ貼っていたものを再掲「ホワンポウエルの街」 作詞・及川恒平/作曲・四角佳子 六文銭 BOXアーティスト: 六文銭出版社/メーカー: ベルウッドレコード発売日: 2004/02/10メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(3)

オタク第一世代の貴族主義 オタクはすでに死んでいる (新潮新書)作者: 岡田斗司夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/04/15メディア: 新書購入: 17人 クリック: 634回この商品を含むブログ (170件) を見る岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』で提出さ…

ヨーコ・オノ「誰が風を見た」

「インスタント・カーマ」ジョン・レノン&プラスティック・オノ・バンド who has seen the wind日本語訳「風(誰が風を見たでしょう?)」西條八十訳詩/草川信作曲 「誰が風を見たwho has seen the wind」ヨーコ・オノ&プラスティック・オノ・バンド ジョ…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(2)

根が無学なもので、斎藤環『戦闘美少女の精神分析』を読み続けているとだんだん頭が煮詰まってきてしまう。 副読本に大泉実成『萌えの研究』を読む。”ユングがダメならラカンがあるさ”的なノリでたいへんわかりやすい。わかりやすくはあるのだが、読んでいて…

『戦時演芸慰問団「わらわし隊」の記録』『オールド上海 阿片事情』

唐沢俊一検証関連のなかで”ヒロポンが特攻隊用に発明された云々”という話があった。 「サーフィン・USO。」臥猫亭さんのコメント(2009-09-16 - 唐沢俊一検証blog) 旧日本軍が開発したヒロポン(というかメタンフェタミン)が本来、特攻機のパイロットに与…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(1)

岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』は2008年に発表された。同書のベースとなった岡田トーク・ショー『オタク・イズ・デッド』は2006年開催。 ただし「オタクの終焉」に先鞭をきったのは伊藤剛。「伊藤剛のトカトントニズム」2007/07/28*1の http://www.…

いいっぱなしコラム『からさわくん』(2)

今回も取り上げるのはこの本。 『なぜわれわれは怪獣に官能を感じるのか』唐沢俊一/編著(河出書房)前振り もともとはシルバー・ウィークに岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』を読んでいて、私は岡田らの定義する「オタク」をのことを殆ど知らないので…

いいっぱなしコラム『からさわくん』

主人公:パクリ全文くん (長尾謙一郎のマンガ「いいっぱなし漫画 はいからくん」参照)今回話題に取り上げるのはこの本。 『なぜわれわれは怪獣に官能を感じるのか』唐沢俊一/編著(河出書房)(おそらく)唐沢の持ち込み企画と思われ、タイトルのごときテ…

『珍・UFO入門』(贋作・唐沢俊一文)

以下文は細部で妙に整合性のあるデータが含まれている場合もあるが、根本的には虚言で塗り固められた駄文である。 × × 出世魚というのをご存知だろうか?昔は豊臣秀吉のように出世に伴って名も改めたことから、魚でも成長するごとに呼び名を変えたものがあり…

『水少年』

水少年/たるん再アップしてみました。ステレオになったけれど低音が薄くなった按配。 平成スキマ男/たるん

ビートルズ来日公演前座(追記あり)

1.ブルージーンズパンフレットでのブルージーンズのラインナップは 鈴木八郎(エレクトーン) 岡本和夫 工藤文雄 石橋志郎 安達 勝下手側中段舞台のグループがブルージーンズ。おそらく左手から鈴木八郎(エレクトーン)桜井五郎(ギター、歌手としての出…

メモ:テンプターズ結成まで

1965年大宮西高校の生徒(田中俊夫、高久昇ほか)で結成された。1960年の伊映画「太陽の誘惑」よりバンド名をテンプターズとする。ヴォーカルは女子(複数いたのかも)、オルガンもいた模様。ダンパ(ダンスパーティ)主体で、練習は大宮駅東口側の…

萩原健一『ショーケン』

ショーケンはファンがスゴイからなぁ・・・(たいへん素晴らしいことではあります) (http://ameblo.jp/showken-fun/)とか。 「ショーケン、好きかぁ?」と訊ねられれば、30mくらい離れてちょいとコブシを上げ「お、おー・・・!」と同調したいところで…

「人間なんてラララ、と歌う」

「ボクはちょっと泣いてんだと思う」(「キリギリス」/COIL) 同曲は井上陽水「傘がない」への言及もあるトリッキーな歌詞ALL ERASE OK?アーティスト: COIL,オカモト・OK・サダヨシ,オカモトサダヨシ,サトウヨースケ,LOU REED,根岸孝旨出版社/メーカー:…

口パクか否か

『深町秋生のベテラン日記』奏でられない演奏 (http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20090823) Late Late Showのダイアン・バーチが、最近のバンドには珍しく口パク・カラオケではないという話です。 このバンドの演奏力がしっかりしているのは認めるけれど、…