2010-01-01から1年間の記事一覧

if you're missing yourself〜「あんまりステキじゃない唐沢俊一」を見失いたくもなる本

あのルイ・フィリップ。今はまったく話題に上がらないが。村崎百郎はどういった経緯で根本敬から唐沢俊一にシフトしたのだろうか?いや、じっさいホントにシフトしたってワケではないだろうから、正確には「どういった経緯で唐沢俊一とコンビを組むようにな…

『クリスマス』

父さんが着込んだ溶けない氷の花びらの服母さんが作った溶けないバターのミツバチのケーキ あんなにひどい事を言うのは三角帽子被っているからあんなにひどくお酒を飲むのは三角帽子踏みつけたからだタカラダ、ガガガガ、ガガガガ、マウ! マウ! みどりの手…

*[検証]どうでもいい濃いオタク

テキトーに日にちも経ち、ほとぼりも冷めたようなので取り上げます。 <唐沢教>信者のシニシズム・アイロニカルな信仰形態2010-02-13 - もうれつ先生のもうれつ道場の続編のような話。 気持ちとしては >あんたがいくら取り繕って >オタクなアニソンの話に…

村崎百郎を悼む歌『蝶ヶ山』

蝶の山 どこに あるのかな? 消えて 涙まみれ 蛇男 うまい仮面だね 街で 仕事ばかり 薄い 羽の色を 抜いてくれ 誰にも 見えない 蝶の山になれ あげるよ あげるよ あげるよ 君にだけ 見たいよ 見えない 見えない 羽のある君を 蝶の山 花の盛りだよ 呼べよ 歌…

鬼畜をやるにゃ老(とし)だけど死ぬにはチョイと若すぎる。

Too Old to be an Otaku: Too Young to Die! 村崎百郎が亡くなる前に思いついたタイトルで、ほんとうは「オタクをするにゃ老(とし)だけど……」というヴァージョンで自粛しようとしたのだが、内容的に今回にふさわしいと思ったので使います。なんなら、唐沢…

「このニセ預言者が!」と拳を上げるつもりはないが「ゴーグル、それをしろ」

いろいろ文句を書き連ねているけれど、 岡田斗司夫や唐沢俊一たちだってホントはとてもいいモノを持っていると思うんだ。 だから今後のことを考えれば、早く今いるポジションから抜け出すしかないと気づいてほしい。 たぶん岡田や唐沢が属している世界は二人…

教養ってなんだっけ?

こんにちは。トンデモない一行知識の世界 2 - 唐沢俊一のガセビアについて - 『キリンヤガ』にはンデミやンガイが出てきたりするの10月2日のコメントで、自動鐘撞き装置カリヨンのことを何の逡巡もなくカヨリンと記したdiscussaoです。誤記ではありません。1…

You're Only Just in IT for the Money―資本主義から評価主義

、そしてその先に山猫大明神さまのありがたきおぼしめしが。なまねこ。なまねこ。 『オタクはすでに死んでいる』への助走(12)ウィ・アー・オンリー・イン・イット・フォー・ザ・マニー(紙ジャケット仕様)アーティスト: フランク・ザッパ,マザーズ・オブ…

最近「唐沢俊一検証blog」を読むと聴きたくなる音楽

『週刊ダイヤモンド』に俺の写真が…。 - 唐沢俊一検証blog 最近「唐沢俊一検証blog」を読むと、つい耳について出てきてしまう音楽がある。 1)ロッテンハッツ 2)グレート3 あとネオGSの「ワウ・ワウ・ヒッピーズ」とか。みんなベースがタカクワ・キヨ…

『オタクはすでに死んでいる』への助走―アキハ、バラバラ(11)

『趣都の誕生』についての岡田斗司夫の言及 だいぶ前にほぼ書き上げていたもので、きっかけを失った按配だったのと自分のクドい性格に辟易してほったらかしにしていたもの。岡田斗司夫検証blog2. - 唐沢俊一検証blogが出たので便乗しました。 森川嘉一郎『趣…

デビィーズとベイカー・ショップ・ブギ

グループ・サウンズ(GS)の中でもデビィーズは、どちらかと言えばあまり知られていないバンドだろう。 正式名称はデビィーズなんだけれどThe Davy'sという綴りのせいか、他にデビーズ、デヴィーズなどの表記もある。Davyさんという方の存在がバンド結成の…

「歩くパリ祭」の消滅:今野雄二

取り急ぎ追悼の意を込めフェラ・クティ『パワー・ショウ』を貼る。 この曲は藤田正・今野雄二の論争となった『オリジナル・サファーヘッド』のB面。今野に言わせると、ソウルやファンクの粗雑なコピーでしかないものをアフリカのコンテンポラリー・ミュージ…

湘南スリラー劇場『青い銅踊り Copper Dance in Blue』

「鬼畜」であるということはどういうことだろうか?それは、傷つきやすい内面を覆い隠して、本音から飛躍させた偽悪的極論を捲くし立てること。シニシズムの一種。 シーサイド ココシュカ*1 Seaside Kokoschka俺の踊りは 俺の踊りは 見えない お前に 寒くて…

ロカビリー・ブーム

2010-06-12 - もうれつ先生のもうれつ道場「日本のロカビリー」のつづき。以下の珍説の検証。【専門は】盗作屋・唐沢俊一136【盗作家業】 646 :無名草子さん:2010/06/09(水) 09:29:23 アメリカにおけるロカビリーのブームは1954〜1956年という驚くほどの短…

湘南スリラー劇場『水少年』

「湘南スリラー劇場」という名も無いバンドの曲。湘南スリラー劇場についてはUEKING ROOM » 連載「ギターを抱いたUeking」 #2この程度のインフォメーションしかない。 しかしなんだろう、ウエキングって。オタキングならしってるけど。 この歌の歌詞は中井英…

日本のロカビリー

「日本でのロカビリー・ブームは1956年から翌57年まで」 という珍説があるらしい。【専門は】盗作屋・唐沢俊一136【盗作家業】 646 :無名草子さん:2010/06/09(水) 09:29:23 アメリカにおけるロカビリーのブームは1954〜1956年という驚くほどの短期間。 日…

eEYO「RITA」記憶スケッチ・カバー

eEYO idiotの「RITA」を一回ライヴで聴いた記憶だけを頼りにカバー。歌詞はよその言葉だったのでイイ加減な歌詞を捏造。melted tragediesアーティスト: eEYO idiot出版社/メーカー: インディーズ・メーカー発売日: 2010/03/03メディア: CD クリック: 3回この…

村崎百郎が批判する中国の大陸的なパクリ気質

http://www.shakaihakun.com/ 村崎 あと中国っていえば、上海万博、始まったよな。もうすでにパクリネタ(引用者注:ここでの話題は岡本真夜の「そのままの君でいて」盗作疑惑のほう)がじゃんじゃん見つかっていて、いかにもあの国らしくて賑やかだね。 唐…

オタキングexについての「マジメな話」

『マジメな話―岡田斗司夫 世紀末・対談』岡田斗司夫 1998 「ゴドーを待ちながら」(鶴見 済との対談) 岡田 俺、これは大学でときどき言ってるんですけどね。たとえば、オタクっていう言葉の意味を、この二年間ぐらいですりかえちゃったんですよ。アメリカで…

『偏偏愛上洋葱』と音楽のトレース

さきごろ大張偉の『偏偏愛上洋葱』の話題が沸騰していた。スピッツの『空も飛べるはず』の盗作であるという批判だ。<スピッツの『空も飛べるはず』の盗作ではないのかという疑惑だ>、と書こうかとも思ったけれど、ここまでなぞったように似ていると、冷静…

<オタク第1世代の「悪癖」>のようなもの

こんな一文がある。 私たち、一九六〇年前後に生まれた「第一次オタク世代」は、総合雑誌としての少年週刊誌に出会い、しかも、ものごころつくころにその黄金時代を迎えた幸福な世代であるといえる。私たちの世代の文筆家や「論客」たちが皆、私の個人的な好…

荒木一郎とマグマックス・ファイブ

(追記あり) 一万一千の無知。 - 唐沢俊一検証blog。アポリネールの『一万一千本の鞭』は中学のとき読んでショックを受けた。まだ富士ロマン文庫系のエロ文庫が出回る前の頃で、エロに目覚めたけれどマニアックな世界にはまだ躊躇がある中坊は、大手から出…

追悼マルコム・マクラーレンということでBow Wow Wow

マルコムがセックス・ピストルズ、アダム・アンド・ジ・アンツにつづいてヒットさせたバンド、バウ・ワウ・ワウ。See Jungle See Jungleアーティスト: Bow Wow Wow出版社/メーカー: One Way Records Inc発売日: 1997/06/24メディア: CD購入: 1人 クリック: 6…

20世紀の終わりに、ワリともてはやされていた唐沢俊一

かつて、いしかわじゅんが唐沢俊一を(現状からすれば)かなり高く評価していたことは、以前[検証]いしかわじゅん『秘密の手帖』唐沢俊一篇「暗黒面を見たか」 - もうれつ先生のもうれつ道場で記した。 いしかわじゅんは、この当時は唐沢なをき名義の漫画よ…

岡田斗司夫サンのモノレール・フリークぶり

岡田斗司夫『オタクの迷い道』を読んでいたら、<さぁ君も、モノレールの前で僕と握手!>というコラムがあった。オタクのカテゴリーの中でもマイナーな部類となるモノレール・オタクであるという告白文で、同好の士に威勢のいい檄を飛ばしている。おお、奇…

ムーンライダーズ

ああやだやだ、古いファンだからつい「ムーンライダース」って言ってしまう(前日のエントリでつい「ライダース」にしてしまった、訂正済み)。「ムーンライダース」は初期の呼称、うやむやに「ムーンライダーズ」に変更された。カルトな支持を持つGS「レン…

<唐沢教>信者のシニシズム・アイロニカルな信仰形態

以前伊藤剛著『マンガは変わる―"マンガ語り"から"マンガ論"へ』の序文について書いたとき2009-10-16 - もうれつ先生のもうれつ道場、そこに述べられていた、<対象を掘り下げる考察>の障害となった、マンガ言説領域における読者共同体意識の批評行為への反…

『オタクはすでに死んでいる』への助走・1〜10のまとめ

『オタクはすでに死んでいる』への助走(1) 2009-09-27 - もうれつ先生のもうれつ道場概要:岡田斗司夫の『オタクはすでに死んでいる』(2008年)は2006年の講演『オタク・イズ・デッド』をベースにしたものだという。しかし「オタクの終焉」の先鞭を切っ…

1987年の「OTAKU」/「ディーブイデー」

1987年の「OTAKU」 2010-01-24 - 唐沢俊一検証blogT-岡田さんのコメントに ニューウェーブ雑誌『TECHII』の読者は狂喜乱舞したものです。 とあった。 ああ、『TECHII』てあったよね。懐かしいな。http://selected.edisc.jp/sparc-techii.htmlTechi…

『オタクはすでに死んでいる』への助走(10)

2010-01-22 - もうれつ先生のもうれつ道場の拾遺みたいな話。 切通理作氏が『オタク論!』の感想を書いているのを見つけた。 『オタク論!』 - 「映画の友よ」ナビ 「納得したところ。なるほどと思ったところ。」「自分も思っていたこと」「あれ?と思ったと…