湘南スリラー劇場『水少年』
「湘南スリラー劇場」という名も無いバンドの曲。湘南スリラー劇場についてはUEKING ROOM » 連載「ギターを抱いたUeking」 #2この程度のインフォメーションしかない。
しかしなんだろう、ウエキングって。オタキングならしってるけど。
この歌の歌詞は中井英夫の年譜に出てくる習作のタイトルによる。
http://homepage2.nifty.com/tsuhara/nakai/chronological.html
1929年 東京高師付属小学校入学。同級に鶴見俊輔がいる。この前後「水少年」「足の裏を舐める男」などの妄想小説を書く。
- 作者: 中井英夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1974/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 238回
- この商品を含むブログ (95件) を見る
- 作者: 朝倉喬司
- 出版社/メーカー: 秀英書房
- 発売日: 1982/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
新聞によると、姉妹は一本のロープの両端に輪を作り枝から向かいあうように垂れ下がっていたそうだ。
その日の亡羊としたイメージも歌詞のベースとなっている。ほかに宮沢賢治『若い木霊』や小室等『庭(作詞・谷川俊太郎)』も参考(パクリ?)にしてるかもしれない。宮沢賢治 若い木霊
あと斉藤由貴『終わりの季節』とか。
そよ風吹いて 水面にしじま
梢が歌う 宿り木燃やせ雨足ひいて 虹影ひとつ
木霊が呼んだ ふりむかないで水が迸る ぼくの体から 宙に降りそそぐ
だれか ぼくの手をとって
水が迸る ぼくの体から 宙に降りそそぐ寒天空に溶けた雲雀よ
おまえの囀る唄は嘘ばかりじゃないか水が迸る ぼくの体から 宙に降りそそぐ
だれか ぼくの手をとって
水が迸る ぼくの体から 君に降りそそぐ
(出来てしまったものを改めて聴くと、「顔射」についての歌のような気もするが。)