2006-03-29から1日間の記事一覧
は流さない。のですが、たまに耳がさみしいと感ずるときもあるので、そういうときはしばし悩む。 ふつう聴く音楽は軽音楽―なんて死語か―・・・ロックとかポップスなのですが、こういった大衆音楽?は騒々しいゆえ、読書に集中する妨げになることおびただしい…
さて、宵闇がようやく訪れ、南風の湿った空気辺りを包む頃、黄色っぽいぼやけた灯りに誘導された小さな虫のように、私たちの主人公は幾日ぶりかの外出を始めた。天上にはまさに暮れかからんとする蒼紺の薄明かりのなか、銀色が風に瞬く星がふたつ、置き忘れ…
あるいは<「自己責任論」の萌芽> 魚住 僕はジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』(岩波書店)を読んでいて一番印象に残ったのは、孤児の話なんです。戦後、戦災孤児が街にいっぱいあふれていた。ところが日本人は彼らをろくに救おうとはしない。ほったら…