読書のBGMベスト

は流さない。のですが、たまに耳がさみしいと感ずるときもあるので、そういうときはしばし悩む。
ふつう聴く音楽は軽音楽―なんて死語か―・・・ロックとかポップスなのですが、こういった大衆音楽?は騒々しいゆえ、読書に集中する妨げになることおびただしい。となると、大昔流行った「環境音楽」系か、クラシックを選択することになる。
しかし「環境音楽」系の痛いのは、時代がふたまわりも廻ってしまい、当時深遠な面持ちだったのが、今となると妙に滑稽に滑っている風情で、たとえば三島由紀夫などの皮肉っぽい作家の本をめくっている場合など、非常に読書にならない始末となる。(それでもイーノなどは、今でも襤褸が露見せずに聴けるので、大したものだとおもう。)
クラシックは、オーケストラが絡んだ楽曲は、あれは読書行為とは明らかに背理したものであろう、と個人的に確信している。室内管弦楽も、おおむね読書にそぐわない(と思う)ので、いきおい独奏のものに限定することとなる。

以下個人的ベスト「読書BGM」
1位:ギーゼキングラヴェルピアノ曲全集」オールタイム・ベスト
2位ギーゼキングドビュッシー:ベルガマスク組曲子供の領分」本によるが・・・
3位灰野敬二「手風琴」オールタイムベスト
4位サンソン・フランソワショパンピアノ曲集」
5位サラサーテチゴイネルワイゼン」但し内田百輭読書時のみ、「サラサーテの盤
6位ハムザ・ウッディーン「ザ・ウォーター・ウィール」
7位阿部薫「アカシアの雨のやむとき」<第三の新人>作家向き、安岡章太郎など
8位ブライアン・イーノ「ミュージック・フォー・エアポート」
9位タンジェリン・ドリーム「ツァィト」いまいちな本の際には最適
10位ジョージ・ハリスン電子音楽の世界」意外と読書向き
番外 ホロヴィッツ「ムゾログスキー:展覧会の絵」(3月30日訂正)

ラヴェル:ピアノ曲全集 ショパン : ピアノ名曲集 アカシアの雨がやむとき(紙ジャケット仕様) 電子音楽の世界(紙ジャケット仕様)