Dr.ステッペンウルフ氏のデモクラシー理論
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「やんちゃな甲状腺ガン」といった奇抜な医学解説で一部で人気を得ている玄妙さん。民主主義についての造詣も深いようで、先日もその奇抜さを発揮されていました。画像も込みのやりとりをお楽しみ下さい。
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まぁ、主張そのものは「民主主義においては、最終的にはすべての国民に責任がある」というのを「だから責任者は責任を負う必要がない」みたいな話に持っていくという、これで山口彰大阪大学大学院教授や岡田斗司夫さんが主張してるようなことですな。そういう意味ではあんまり新奇な発想ではないのですが。
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で、上につづく独白で言いたいことがはっきりした、というか民主主義の話でインフォームド・コンセントの話に持っていきたかったのね。
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まぁ、以前こう言ってたからね。。。
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インフォームド・コンセントについては水野肇の『インフォームド・コンセント』の要約を連ツイしてるのでその再掲&URLを付記しておきます。決して「インフォームドコンセントは医者を守るため」なんてことはないワケで。
もうれつ先生
水野肇
『インフォームドコンセント』
要旨
1.インフォームドコンセントにおいては、医師の説明義務がはたされた上で患者の承認が成立する。
もうれつ先生
2.インフォームドコンセントにおいては、患者も決定に参加しているのだから、医者からすれば全責任を負う重圧から解放されるという長所がある、という意見もある。
3.しかし「医師の責任が軽減」は誤まり。インフォームドコンセントがなされても、治療実行者の責任が「共同責任」に転嫁することはない
もうれつ先生
4.似た問題に「尊重すべきは患者の健康か?それとも意志か?」というのがある。健康を優先すれば承認は必要でなくなる。しかし、医師の仕事は両方を行うことであり、この主張は誤まりである。インフォームドコンセントは患者側の権利主張からはじまったもので、医師にとっては厄介なことだ。
もうれつ先生
5.インフォームドコンセントは、上下関係の強かった医師―患者関係に、患者の主張が取り入れられるようになったということである。
もうれつ先生
(これは引用ではなくNaokoさんあての返事。日米の医療制度の差異について)
水野肇は、日本は国民皆保険・診療点数制なので、問診に充分な時間を割くことが(インフォームドコンセント発祥の)米国に比べて容易ではない、という指摘もしてますね。だから医者のためのものと考えていい、ってことじゃないです
以下参考文献
「呑んでる先生の白熱教室」反響
- 作者: マイケルサンデル,Michael J. Sandel,NHK「ハーバード白熱教室」制作チーム,小林正弥,杉田晶子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 佐々木毅
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「正義」を考える 生きづらさと向き合う社会学 (NHK出版新書)
- 作者: 大澤真幸
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インフォームド・コンセント―医療現場における説明と同意 (中公新書)
- 作者: 水野肇
- 出版社/メーカー: 中央公論社
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