斎藤綾子「欠陥住宅物語」をひっぱり出してみた。

本日、いわゆる「ヒューザー物件」GS××××の前を通り過ぎたとき、この本のことを思い出す。
前に3分の2まで読んで、放っておいたままいつの間にか2年が過ぎた。やあ、斎藤さん、久しぶりです。美奈子さんのほうはよく見かけるのですが、ご無沙汰しちゃいましたね。

欠陥住宅物語 (幻冬舎文庫)

欠陥住宅物語 (幻冬舎文庫)

ツ、イ、ラ、ク

ツ、イ、ラ、ク

なぜかこの頃、姫野カオルコ斎藤綾子にブレイクの予感がしていた。じっさい、ブレイクしたかどうかなんて大きなお世話だけど、姫野カオルコは「ツ、イ、ラ、ク」で読者層をひろげたようだ。だからというわけではないが、斎藤綾子「欠陥住宅物語」も、似たような動きをすると思っていた。

ドラマツルギーに則った物語り、スタイルに拘る作風のHKに比し、サイトーさんの話には底抜けなところ(よく言えば私小説性が強い)があり、「スタイルに拘る」というようなコンセプト先行な印象は少ない。けれども、ふたりは似ているような気がする。
そう考えると、分かりやすい例えでいえば、本来的には、姫野先生が直木賞のポジションで、斎藤先生は芥川賞の範囲となるのであろうか?

う〜ん、やっぱり「ジェンダー」とか、理屈の要素が入っているのが、敷居の高さになっているのだろうか?

とはいえ、近刊が↓こんなタイトルなので、心配するのも阿呆臭いのだが。

そして↓以下が姫野カオルコ近刊、ほんとに似てるっていっていいのだろうか?

ハルカ・エイティ

ハルカ・エイティ