原発の影響ではないが遺伝子検査は実施される小児甲状腺癌の矛盾

ニュース
中日新聞2014年2月7日<福島でがん原因調査 原発事故時18歳以下対象に>

県立医大 放射線の影響の有無も検討

福島第1原発事故の放射線による健康への影響を調べている福島県医大が、18歳以下の子どもで見つかった甲状腺がんの原因を解明するため、手術で切除したがんの組織の遺伝子を解析する研究を始めたことが分かった。
 福島県の「県民健康管理調査」では、従来考えられていたよりも甲状腺がんが見つかった割合が高い。県立医大の鈴木真一教授は「子どもや保護者から『なぜがんになったのか』と聞かれるので、説明できる根拠を見つけたい。患者の同意を得ながら丁寧に進めていく」と話している。
 甲状腺検査は、福島県原発事故発生当時18歳以下の全員、約37万人が対象。これまで約22万5千人の一次検査結果が判明し、二次検査で甲状腺がんと「確定」したのが26人、「がんの疑い」が32人。「確定」だけでも約8600人に1人の割合だ。
 国立がん研究センターなどによると、原発事故前は、10代の甲状腺がんは100万人に1〜9人程度とされてきた。
 

福島の調査は、症状がない人を含めた大規模なもので世界でも例がなく、医大はがんのメカニズムそのものの解明につながるとみている。がんの大きさなどから、原発事故との関連には否定的な見方だが、放射線の影響が本当にないかどうかも慎重に検討する方針という。

つなごう医療 中日メディカルサイト

ニュースを読んでのやりとり(A)

中日新聞医療サイト「つなごう医療」
「福島でがん原因調査 原発事故時18歳以下対象に」 放射線による健康影響を調べている福島県医大が、18歳以下の子どもで見つかった甲状腺がんの原因解明のため、手術で切除したがんの組織の遺伝子を解析する研究を始めたことが分かりました。

[https://twitter.com/chunichi_medi/status/432478492366626816:title=
中日新聞医療サイト「つなごう医療」]

森本卓哉さん

@chunichi_medi 福島の小児甲状腺癌の増加は原発の影響ではないと発表される一方で、遺伝子検査はしっかり実施されることの矛盾⇒「福島でがん原因調査 原発事故時18歳以下対象に」 http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20140207065049594 … …中日新聞2月10日 

伊藤隼也さん

御意

森本卓哉さん

そうですね。福島の小児甲状腺癌の増加を自然発生とみるなら、遺伝子検査をしない方が患児と家族にとってもよいでしょう。最初から事故と無関係と結論付ける一方で研究発表のための題材がほしいという研究者サイド本位の意図を感じてしまいます。

伊藤隼也さん

彼らの興味は研究だけでしょう。怒!です

森本卓哉さん

遺伝子検査データを入れた研究の方が国際学会や医学雑誌にアクセプトされやすいという研究者の心理はわかりますが、臨床研究である以上、研究者がやりたいだけなのか、患者さんも望むことなのかを明確にしてほしいですね。これまでの経緯から患者さんのメリットはないでしょう。

伊藤隼也さん

出生前診断も同様ですが、一体誰の為の検査なのかよく分かりません。特に遺伝子検査は中国系企業の台頭など、そもそもが、かなりブラックボックスで中身の信憑性についても国の議論も十分ではありません。研究という名の人体実験が平然と行われる状況を危惧しています。

名古屋さん

しかし「自然発生ではない」と不安を煽る人たちが居ますから、安心のために検査を行うのはありでしょう QT @itoshunya: 彼らの興味は研究だけでしょう。怒!です@Todaidon: 福島の小児甲状腺癌の増加を自然発生とみるなら、遺伝子検査をしない方が患児と家族にとってもよい


Aを読んでのやりとり(B)


玄妙さん

(引用者注:森本さんの「そうですね。福島の小児甲状腺癌の増加を自然発生とみるなら〜」URLを付けての発言)
私のスタンスは、弊害の方が大きい甲状腺悉皆検査は反対。
それでも見つけて取ってしまった甲状腺の遺伝子検査は賛成。
どして、こうも正反対になってしまうのだろうか?

くろさん

はい。私も、切除後の組織の検査は個人へのデメリットはほぼ無く、将来にむけての研究へのメリットは有ると思います。

玄妙さん

そいでもって、遺伝子のスクリーニング検査は、将来にむけての研究へのメリットは絶大なものが有りますが、個人へのデメリットは大きく、慎重にならざるを得ません。簡単にいうと反対です。


Bを読んでのやりとり(C)

>
彫木・環さん

「福島の小児甲状腺癌の増加を自然発生とみるなら、遺伝子検査をしない方が患児と家族にとってもよいでしょう。」

(引用者注:やりとりBの玄妙さんの最初のツイートURLを添付)

「自然発生と見るなら」と言う仮定が入ってるのを見落としてませんか?

森本卓哉さん

私の主旨を理解してくださり、ありがとうございました。その通りです。最初から自然発生と考えるなら遺伝子検査は(特に患児と家族にとって)弊害の方が多くなることを危惧します。研究者にとっては自分の研究発表のためという本音が否めません。

彫木・環さん

私は(私の勝手な推測ですが)、自然発生なのか、事故と関係あるのかスクリーニング検査を主導してる人達もまったく自信が無くなって来たので、住民の不安の声を抑えるために(どちらかと言うと)仕方なく遺伝子検査を始めるのだろうと推測しています。

横川圭希さん

まったくその通りだと思います。ただ、現場はおよそ一年前くらいから自身を失っていて、現実に実施し始めるのが今から、と言う事だと思います。もう一つ深読みすると、あれだけ簡単に切った事を考えると、その組織は既に検査されてると。。。

彫木・環さん

まあ、後に遺伝子検査をするために切除した組織を大事に保存してた事は確かですね。つまりかなりの部分、予定の行動でしょう。